長辺168ｍｍ　短辺116ｍｍ　高28ｍｍ
輪郭がわずかにふくらんだ、柔らかな印象の菱形皿です。直線的な造形ですが、硬い感じがしません。しかし、高台はシャープな菱形にピシッと決まっています。浜野まゆみの糸切り皿は、高台の内側のわずかな丸みが、さわっていて心地よい、といつも思います（個人的な感想）。焼き上がりも良好で、釉薬の溶け具合も落ち着いています（ピカピカしていません）。
見込みの魚は古伊万里によく見られるタイプで、鮎（あゆ）と一般的に言われていますが、どうでしょうか？やきもののふるさと、中国の長江にはカワイルカもワニもいます（両方とも魚じゃない…）。チョウザメみたいな口の尖った魚もよく見ます。浜野さんの描いた魚は、顔と背ビレが川を遡上する鮭のようにも見えます。描かれる魚が、かならず二尾というのも比喩的です。装飾の為だけでなく、いろいろな意味があるのだと思います。
縁の流水紋は、陰刻（線彫り）した上に呉須を掛けています。筆描きと違う線の、細くてスピーディな感じが面白い。濃み（だみ）で描かれた見込みの波模様と比べてください。

※五客セットでの販売です。単品の販売はありません、ご了承ください。
※一枚ごとに撮影した画像をメールでお送りします、ご希望の方はお申し付けください。