長辺163mm 短辺108mm 高35mm
ひさびさに浜野さんの青磁のうつわを見て、10数年前の向付を思い出しました。陶片をイメージした造形で足付きの五枚組、蘭の下絵付けに青磁釉と透明釉の描け分けという、とても手の込んだ力作です。あの頃の浜野さんの作風から見て、とび抜けて異彩でした。エネルギッシュというか暴れているというか、さまざまな欠点はあったけれど、それも魅力に見える、かなりヘンテコで使いにくい(重いし嵩張る)けど、料理人なら使ってみたい向付。当時、駒場の店によく通っていた料理屋の店主がそれを求め、僕は彼の店を訪ねて浜野さんの向付に盛られた料理を食べた記憶があります。が、何を食べたのか憶えていない。うつわの印象が強烈過ぎたのかな。
あと憶えているのは、10数年前にしてもその五枚組が極めて安かったこと。あの値段なら上代で僕が買ってもよかった(買わなかったのは嵩張るから)。あの向付、今はどこにあるのだろうか?(その料理屋は半年余りで潰れたのです……)以上、青磁にまつわる思い出話でした。また商品解説から逸脱してしまいました。