長辺180mm 短辺117mm 高24mm
紫陽花の木瓜皿は二年ぶりです。ひさしぶりに見ましたが、あれ?こんなに大きかったかな?と思ったのが最初の感想でした。その次に、この渋い焼き上がりです。染付に使用する呉須(酸化コバルト)は、もともとの色が濃いグレーです。それを1300℃で還元焼成(空気の流通量を減らして一酸化炭素を多く発生させる)することで鮮やかな藍色に発色します。窯の中は酸化や還元状態に一定に保たれているわけでなく、酸化と還元を行ったり来たりして、とか、窯の中のある部分は酸化、その他は還元、とかいうことが起こり、それは空気の流れが一律でないからです。
コバルト本来の発色は?と問われたら、澄んだ濃い藍色なのですが、墨絵を思わせる酸化焼成の渋い発色も捨てがたいものです。と浜野さんが思ったかどうかは分かりませんが、意図的に酸化で焼いたのは間違いないと思います。
前回は五枚組でしたが、今回は二枚組でお願いします。