長辺75ｍｍ　短辺65ｍｍ　高17ｍｍ
WebShop草堂の開店以来、ききょう皿の紹介は三回目で、最多出場（？）です。それは浜野さんから「今度はどんなものがいいですか？」と聞かれるたびに「ききょう皿がいい！」と僕が答えているからです。天然呉須のものは発色がやわらかく、白磁に鉄絵具の『口紅』はすっきり粋な印象で、小品ながら見どころの多いうつわだと、そのたびに思います。
今回の瑠璃釉は、いつも浜野さんが絵付けに使用している呉須絵具を希釈して作ったものだそうです。趣きがやや変わりますが、落ち着いた雰囲気で五枚仕上がっています。特に、縁の立ち上がったところの色の変化がたのしい。造形が優れているので、どんな加飾も似合います。美人は得です。
お茶の世界で言う「高台を見る」と少し違いますが、浜野まゆみの糸切りはどれも高台がテクニカルで、ここも見どころと言うか値打ちと言うか。見えない箇所の作り込み、とは思えません。
この五枚もそうですが、去年6月に紹介した五枚組も右上に釉薬の薄いところが見えます。偶然とは思えない頻度で現れているので「景色を作るためにひと工夫してるのかな？」と思っていました。先日それを浜野さんに尋ねると「あれ？なんでだろう！？」とのことでした。こちらの考え過ぎだったようです……。

※五枚セットでの販売です。単品の販売はありません、ご了承ください。