口径83mm 高52mm
登り窯で同時期に焚いた蕎麦猪口が五客届いたので、組で掲載するのも考えましたが蕎麦猪口は柄違いを集めるのが楽しいかなとも思い、1-2-2に分けました。もちろん五客まとめてお買上げいただいても結構です。
まだ書いてなかったかな?どこかの商品説明に書いたかもしれませんが、今回の入荷分はすべて登り窯で焼成したものです。産業陶磁器の世界では「磁器はガス窯か電気で焼成するもの。登り窯で焼いても土もの(陶器)のような効果は期待できない」という考えが支配的です。しかし約四百年前、肥前地方のやきものが陶器(唐津焼)から磁器(有田焼)に移行する過程で、陶器と磁器を同時に焼成していた窯跡がいくつも見つかっていることで分かるように、この二つはかけ離れたものでなく、元々は共通点が多かったはずです。『磁器は硬くて白くてツルツルピカピカ』の価値観があってもいいのですが、それ以外の要素を排除すると味気なくなります。浜野まゆみの魅力は、多様な表現の可能性を作品から感じさせてくれるところにある、と思います。そのための登り窯であり、糸切り成形であり、呉須や上絵具の工夫であるのでしょう。