140×140mm 高22mm
この作品について作者は「四角い窓から見えるテープの2つの渦巻き(?)が見どころ」と言っていました。テープがたるむと鉛筆を差し込んでグルグル巻いて直した数十年前を思い出します。黒とグレーの格子模様は、ひょっとして日立マクセルか?厳密にはグレーでなく銀でしたが。SONY、TDK、マクセルが市場の大手で、それぞれノーマル、ハイポジション、メタルといったグレード別のカセットを供給していました。僕は深夜放送や落語中継の録音ばかりしていたので安価なノーマル専門でしたが。当時の価格はおしなべて録音時間(分)×10円で、60分で600円、90分なら900円程度が相場で、今思うと意外に高いです。ほかに代用品がなかったので高いとも思いませんでしたが。Axiaだったか52分とか54分とか録音時間を微妙に変えたカセットも出て、LPレコードをギリギリに録音するタイプもありました。当時のラジカセにオートリバースモードが付き始めたからです。きっちり録音時間が合うとA面の最後からB面最初の曲がほぼ切れ目なく聞けるというメリット。「A面B面ってなんのこと?」と今の若い人に言われそうです。前回のNIKON F-2フォトミックに続いて1970年代の思い出話に終始してしまいました。。。