長辺196mm 短辺102mm 高30mm
おととし、去年と、やはり今の時期に紹介した白磁長角皿が今年は五枚組で登場です。これだけいろいろな要素を削いだ造形でも、この長角皿から浜野さんらしさがはっきり見て取れます。このくらいのサイズ、比率の白磁長角皿はほかの陶芸家も作っているので、機会があったら見比べてください(ウェブの画像でもいいのですが、出来たら実物を手に取って)。ほらね浜野さんらしさが出てるでしょ!?まだ見てませんか、そうですか。せっかちですみません。
『ほかの人がやらないことをやる』という個性もありますが、『同じことをことをしても、ほかの人と明らかに違う』個性もあります。白磁長角皿はその好例です。作家の意識、志向性が顕著に現れるアイテムです。キビシイことを言うようですが、「こんなもんだろう」程度の意識で長皿を作っている陶芸家の、なんと多いことか(チコちゃんに叱られる、のマネ)。
長角皿といえば焼き魚煮魚の切り身を盛り付けるのが定番ですが、果物や和菓子、漬物などそれ以外にもいろいろと使いみちのある、楽しみの多いうつわです。小さなお膳にいくつもうつわを並べる懐石では、コンパクトな長角皿を一枚入れるだけでお膳の上の窮屈さがかなり解消されます。ぜひお備えください。