口径60mm 高58mm
複雑な模様をカラフルに入れ込むハラダマホの練り上げの中では、中々ユニークな作柄です。『砂丘』という名前は、モノトーンからの連想でしょうか。三角形が、砂丘の中の小山でしょうか、砂紋でしょうか。
以前に比べると、ハラダさんのぐい吞みが最近はぐっと『ぐい吞み』らしくなってきた、と思います。数年前は『ごく小さなカップ』(通常のカップの小さい版)という感じが強かったのですが、この頃のぐい吞みには小さいものが持つ面白さ良さが現れてきました。ハラダさん自身も「最近、ぐい吞みを作るのが楽しい」と言っており、何種類も石膏型を新調したそうです。
とても繊細な線が入っていますが、練り上げなのでもちろん消えることはありません。線のにじみやかすれ、ゆらぎが練り上げ技法ならでは、の表現になっています。
柄や色の雰囲気が上布の絣模様のようで、爽やかな涼味があります。日本酒だけでなく南方産のお酒、古酒(クースー)やラム酒のストレートなどにもいかがでせうか?