口径70mm 高45mm
薄手の木地で、ひじょうに手取りの軽い酒盃です。陶磁器ではどんなに薄手に作っても、これほど軽くは出来ません。漆のうつわは口当たりが柔らかく、その点でも他の素材と対照的です。くちびるの感覚はとても繊細なので、感触が異なれば酒のあじわいも違ってくるはずです。この酒盃もケヤキの木目がきれいに出ています。注いだ酒に木目模様の揺らめいて映るのが楽しめます。石畑哲雄の漆器は木地に直接、幾度も漆を塗り重ねる技法を採用しているので、、堅牢さも十分確保されています。
小付けとしても使えるかたちです。食卓にひとつ、漆のうつわが加わると、彩りが華やかになります。いろいろな質感のうつわを取り合わせて楽しむのが、和食の醍醐味でしょう。