直径142mm 高29mm
今回の入荷分は色絵のうつわが多く、虎の赤絵五寸皿は3年前の正月にかなり纒まった数を売らせてもらったし、この松竹梅丸紋五寸皿はウェブショップを開店した10年前に、めでたさ込みの目玉商品になってくれたし、荷開けをしたとき懐かしさを感じました。
虎の絵付けをまとめて数十枚見たときに思いましたが、浜野さんは同じ絵柄を繰り返し描いてもひとつひとつに独立した強さがあり、硬直化したり惰性に流された仕事に堕ちない点が凄いと思います。
「うつわの絵付けは、その場所に描く意味が必ずあるはずで、紋様に籠められた祈りやパワーを想像しながら絵付けします」
という話を浜野さんから以前聞きました。そういえば猪目紋の染付湯呑み(昨年4月販売分)は紋様自体がハート形の網目ですが、経文みたいな迫力が出ていました。猪目紋は厄除け魔封じの効果があると信じられ、武将の鎧兜の金具などに多く使われています。ただ紋様として描くのと、その効能を念じて描くのではその違いが自ずと顕れます。絵付けに託す浜野さんの想いの深さ強さを感じました。
絵具の発色の工夫にも余念がなく、今回は特に赤色が濃くなっています。柿右衛門とも鍋島とも違う、特徴的な強い赤です。