322mm×188mm 高27mm
ときどき現れる動物シリーズ、今回は甲羅とハサミがチャーミングポイント(?)のカニですが……。この色模様でカニ、と言われても「どこがカニ?」かとお思いでしょう、僕も分からなかった。謎解きはハラダさんの手紙の中にありました。『カニは、カニのお腹部分を見てたら出来ました』。いかにもハラダさんの制作態度らしい、と話を聞けば頷けるものの、それにしても腹を選ぶかね……。たしかにあの構造は練り上げ作家から見て魅力的な対象ですね(とか言ってまとまらない話題を収拾しようとしている……)。中央に並んだ8つの菱形がカニのお腹を思わせます。
ずいぶん前の大鉢『かしまし』に共通する、混沌としたエネルギーを感じます。『かしまし』は点在する蛇の目が生物を連想させましたが、『カニ』は円や四角の幾何学模様で構成されており、その点はかなり違いますが。
『なにか古いようで新しいような』ハラダマホ特有の味がよく出ています。この楕円皿は新しい型で作りました。今までにない形状です。けっこう大きいので、そこそこのサイズのカニを乗せてもOKです。この皿でカニ料理。見てみたい。