長辺196mm 短辺102mm 高30mm
今回、緑の絵具を一面に塗って古九谷風というかフォビスムなタッチの桜の絵付け皿があるので、まじめで義理堅い?白磁の長角皿は脇役というか、おとなしい分だけワリを喰った感じです。しかし基本は白磁長角皿です。端正でバランスのよいフォルムだから、あの絵も緑の絵具も受容したのです。
こういうタイプの長皿は他の作家も作っているので折があったら見比べてほしいのですが、浜野まゆみの糸切り成形の良さ上手さ味わいを再認識されると思います。ほかと比べて良いの上手いのと言うのは本意ではないのですが、要素が少ない白磁の長角皿でも作り手が違うとこんなに違うものか、というちょっとした驚きがあります。洗練されて無駄がないのに温かみがある、ふしぎな喜びというか充足感が味わえると思います。