口径63mm 高57mm
『浮力』は初めて見るパターンです。過去の何に似ている、という喩えが思いつきません。なんですかね?このタテヨコの黒い縞模様と、淡いグラデーションの丸模様は?(見たままを言ってるだけ……)。最初は『フィルム』に似ているな、と思ったのですが、両者は八角形でモノクロ、それと黒い縞がモチーフになっているという共通点があるものの、よく見ると印象がかなり違います。『フィルム』は全体がかっちりまとまった感じ、『浮力』はほわんとユルい味が漂っています。浮かんで消える即興性、というか。だから『浮力』なのか⁉書いているうちに気付くこともありますね!
こういう雰囲気の練り上げは珍しい。制作のテマヒマはほかの作品と同等かそれ以上掛かっているに違いないが、なにか苦労を感じさせない(?)伸び伸びとした魅力があります。今回届いたぐい呑みの中でも、『浮力』は見れば見るほどそのユニークさが際立ちます。数十年前のデパート(百貨店というべきか?)の包装紙を連想させるレトロモダンなデザインも、面白い味を出しています。