長辺180mm 短辺117mm 高24mm
以前に紹介した紫陽花の染付皿と同様の形状です。うつわの上半分に枝咲きの椿が描いてあります。
浜野さんは絵柄のレイアウトが上手いので、柄違いの絵付けをしても木瓜皿のかたちにぴったりマッチしています。この皿も高台がみごとです。指の腹を当ててぐるり一周すると、作りのよさを実感できます。
木瓜皿は『小皿』に分類していますが、分銅皿よりひと回り大きいし、見込みが平たくて広いので『中皿』といってもいいくらいの大きさです。銘々皿としても使えます。
椿は晩秋から春にかけて花期の長い花です。陶磁器の絵付けによく使われるモチーフですが、浜野さんは椿も独特です。雄蕊が茶筌のように図案化した椿でなく、枝に咲く生命力のある椿です。花が小振りなのでヤブツバキかもしれません。
お揃いのかたちの紫陽花皿と、季節ごとに使い分けたら楽しいと思います。