長辺215mm 短辺108mm 高36mm
商品名は『白磁長皿』とあっさりしていますが、たいへん見どころの多い、そしていろいろな使いかたが楽しめるうつわです。基本のデザインが優れていることはもちろんですが、きれいな作り込みとていねいな仕上げに手間をかけているから、これほどの見映えがするのだと思います。
古伊万里の釉薬はイス灰(イスノキを燃やした灰)が原料、と今では常識のように言われているけれど、そればかりではないように思います。という話を以前、浜野さんから聞いた憶えがあります。古陶磁の研究にも熱心な浜野さんらしい見解です。われわれは最初に得た知識を大した検証もせず教理のように信じ込んでしまいがちですが、日頃仕事として携わっている人は、もっと深いところでものを見て考えているんだな、と思いました。
いままで五枚組、一枚ずつの単品としてきましたが、今回は焼きの仕上がりが似通っているので二枚セットとしました。磁器なのに『焼き上がりが』となるのが、浜野さんらしいです。