口径82mm 高68mm
破線で全体が構成されている点は『白樺』『七夕』などと同じですが、それらが縦の流れになっているのに対して『夕なぎ』は横に線が流れています(前回紹介した『サイクロン』も横の構成でした)。ハラダさんの練り上げは色使いも面白いのですが、デザインパターンの傾向を追いかけるのも楽しいと思います。
線のタテヨコ、というと有名?なのは、マギー司郎のハンカチ・マジックですが(あれは魔術というより話術)、生物界のタテヨコは案外難しいというか面倒な点があります。カツオの腹に出ている数本の線、あれは縦線なのです。魚の場合はアタマを上に、尻尾を下に見てタテヨコを決めるそうです。ちなみに、カツオの縦縞は死んでから現れるもので、生きている間は横縞が、特に繁殖期に出るそうです。いちばんバイタルな時とお陀仏した時に縞が(それも逆に)出るなんてドラマチックですね!