長辺165mm 短辺108mm 高35mm
こちらBは呉須の発色がグレー寄りで渋く、新品未使用ながら古色然とした重厚感があります。地味好み渋好みのかたにお勧めしたい、落ち着いた雰囲気の染付皿です。
いろいろ思い出してみると、浜野さんの描く動物は十二支が中心にある気がします。ネズミは豆皿、大根と打ち出の小槌の絵柄(大黒様のメタファー)の小皿もありました。ウシは豆皿。トラは赤絵の湯呑み(その前は虎屋の染付皿)。ウサギは『因幡の白兎』の六角皿がありました。タツは蕎麦猪口(祥瑞模様)。ヘビは、なかったかな?ウマは、18年前に浜野さんが窯開きしたときの『ひだり馬』染付皿がありました。ヒツジもレアです。長方小皿の絵付けにあります(十数年前)。サルは記憶にない。ニワトリは蕎麦猪口(ひよこ付)、豆皿など。イヌも豆皿。イノシシ……、これもないか?
十二支以外だと、ネコ、タコ、イカ、ナマズ、エビ(ブラックタイガー〉、ペンギン、ツバメ、カモ、コウモリ(以前の窯印)、シカなど。多くが豆皿か蕎麦猪口です。書いていて思い出したけど、イカとかタコとかナマズとかは女性のお客さまに人気がありました。それに比べて男性客にはネコ、ペンギン、ウサギなど可愛いほうが人気だったのを覚えています。女性のほうが『可愛い!』の定義の幅が広いのでしょうか。
この分銅皿のウサギは、可愛くないですね(女性から見たら、これも可愛いのかも)。昔の絵柄は、動物でも植物でも単に紋様でなく縁起やまじないのために描かれていました。そういう目付きをしています。