カップ:直径87mm 高70mm ソーサー:直径137mm 高22mm
カップソーサーは、WebShopで以前に紹介した『根子岳』『ルンバ』のほかに『ピエロ』『影』『古代』『アルマジロ』、デミタスでも『フレンチ』『カーニバル』『ショコラ』など特に印象深い作品が多く、またカップソーサー専用にデザインを起こしたものが多いのも特徴です。
『まめの木』は、もともとカップが作られました。ハンドルのない蕎麦猪口状のうつわからカップソーサーに採用された、数少ない出世柄(?)です。
以前にハラダさんから聞いた話ですが、カップソーサーの柄を考えるのが最もたいへんなんだそうです。カップと皿を別々に考えるのと比べて5倍くらい悩む、とか。『まめの木』のソーサーはシンプルな格子柄ですが、ここに落ち着くまで作者の七転八倒があった……、とご推察ください。ソーサーの格子柄は、豆のツルが絡む育成用のフェンスにも見えます。マメ、というと草っぽいイメージですが、多年草から大木に成長するものも多く、『ジャックと豆の木』で豆がフィーチャーされたのは成長が早い、ツルがよく伸びる、大きく育つ、の3点がポイントを稼いだからでしょう。足利フラワーパークの藤も、とんでもなくデカいし。そういう目で『まめの木』の柄を見ると、にょきにょきと伸びる感じが確かにあります。