直径103mm 高23mm
うつわの隅に蝶を一羽だけ描いて、空間を広く取っています。画像では分かりにくいと思いますが、白い空間に鉄粉などのいわゆる不純物の点々が、濃いもの薄いもの色々取り混ぜて散らばっています。これが、精製された(不純物の取り除かれた)陶土で作られていたら、広い空間がまったく間の抜けたものになってしまうでしょう。『白地に黒の点』で星空とは明暗が逆ですが、広がる点々を目で追う楽しみは共通しています。材料を選び、その特性を生かすことが表現になっている例です。
皿を裏返すと蝶がもう一羽あらわれます。この蝶の位置が、表の蝶の真向かいだったり斜め上だったり真横だったり、と統一してないところがいいですね!