口径62mm 高68mm
浜野まゆみの作品はおかげさまで好評で、いつも掲載した直後に売り切れ状態が続き、作家としても店としてもたいへんありがたいのですが、いろいろな事情でその日はパソコンが開けなかった、とかメールマガジンを見るのが遅れた、とかで悔しい思いをしたお客さまもいるだろうということは想像がつきます。ほんと数時間、日によっては数分単位の競争ですから。今回はそういったお客さま救済措置第一弾で、実は入荷したときから考えていたのですが、要は全部一挙に掲載しないで分割しました!ということです。
それともうひとつ、WebShop草堂へのアクセスを増やし、ほかの商品も見て頂いてご購入して頂く!ということも目論んでおります。実際、浜野さんやハラダさんの新商品を掲載すると他の商品も引き合いが多く、その波及効果は大きいのです。ということでよろしくお願い申し上げます。
400字書いて色絵湯呑みの説明に入ってません。前回のA〜Cをご参照ください、と逃げる手もありますが、これから書きますよ、同じ意匠でもこれは独立した作品です。虎の絵は明治以降『虎の翠石』こと大橋翠石を筆頭に、急速にリアリズムに傾きます。今日よく見られる掛け軸のモト、と申しましょうか。江戸時代は実物を見ることが叶わなかったので、毛皮を元に、あとはネコを観察して想像で描いた北斎や芦雪の虎が、なんと魅力的なことか!想像上の神獣、龍に対するには、やはり想像で描かれた虎が相応しいと思います。時代がさらに遡りますが、等伯の虎もいいですね、出光美術館で見ました。左端に永徳が竹を描き足した襖絵です。
『龍虎図』に象徴されるように、虎は古来から日本画の重要なモチーフでした。時代や作家によってこれほどバリエーションの生まれた動物も少ないと思います。浜野まゆみの描いた赤絵の虎を、かつての名人が生み出した様々な虎と見比べるのも楽しいと思います。