口径90mm 高63mm ※共箱共布付
いかにも備前焼、という焼き上がりの宝瓶です。『紫蘇色』『黄胡麻』『焦げ』三つの景色がバランスよく現れています。特に『焦げ』がいいですね!この宝瓶の魅力は『焦げ』かもしれません。備前焼の色々ある景色の中で、『焦げ』はもっとも地味な要素です。『牡丹餅』みたいに派手でないので中々注目されませんが、ひじょうに渋くて味わい深いものです。それも単に『黒焦げ』色でなく、とても濃い紫檀色をしています。画像ではコントラストの関係で潰れ気味ですが、実物を見ればその発色のよさが分かると思います。
松ぼっくりが摘まみ、というのもアイディア?です。入江光人司の宝瓶の摘まみは、細工の精妙さもさることながら実用性(摘まみやすい)も優れています。その中でも松ぼっくりは指のグリップが効く点で最上位、といえます。と書くと、なにかアイデアグッズの宣伝文みたいですが、そのくらい実用面もよく考えられている道具だということです。実用的でないのは値段くらいかな?でも、入江光人司の年間生産量を勘案すると決して高額ではないんですが。ひとつよろしくご検討ください。。。