110mm×130mm(本体の直径86mm 把手の長さ55mm) 高92mm ※共箱付
急須は、パーツの数が多く組み立てにも手間がかかるため、専門以外の陶芸家はあまり作りません。お茶を淹れるための実用品でもあるので、把手の長さと角度、本体とのバランス、傾けたときの安定感、注口が後引きしないか、などいろいろキビシイ目でチェックされます。見た目の雰囲気だけでは許して貰えない(?)作る方にとってはなかなか面倒なアイテムです。
16年あまり駒場で店をやっていた頃は、佐賀県武雄市の丸田さんのお宅に幾度も伺いましたが、展示室で急須を見かけたのはこの一点だけでした。個展会場でも見たことがありません。今思うと、この急須を作る少し前に、急須づくりが得意な陶芸家(急須専門ではない)と丸田さんが対談していたのでは?と推測されます。その陶芸家に触発されて、急須を作ってみよう!と思ったんじゃないかな。「丸田さん、急須を作るんですか?」と尋ねると「作ってみたかったんで……、でも難しくて面倒でした」と返ってきた18年前の問答を思い出しました。
画像でも判りますが蓋が小さくて、親指で擬宝珠を押さえれば安定しますが、蓋を押さえるとカタカタ動きます(蓋裏の形状にも原因があるようです)。むしろ浜野さんに作ってもらった梅の赤絵の替え蓋のほうが納まりがよく、こちらを常用にするのをお勧めします。この替え蓋は、2006年11月に開店7周年の記念企画『草堂 お茶のたのしみ』の展示のために作ってもらったものです。唐津に合わせるからといって渋い染付でなく、華やかな赤絵で来るところに浜野さんの意気込みとセンスを感じます。コントラストと和合のバランスがちょうどいいと思います。
容量は八分目くらいで160�佞任后C躙�の水切れは良好です。徳利の代わりに使うものいいと思います。