口径80mm 高92mm
ハンドルの内側のオリーブグリーンは、なかなか渋い色味ですが、モノトーンの『白樺』の中にこの色が現れると、そのコントラストが目を引きます。今までに見た『白樺』のハンドルの色の中では、いちばんナチュラルな感じがします。その代わりに、と云うのではないと思いますが、白い破線が元気(?)です。伸びたり縮んだり、真っすぐだったりうねったり、太くなったり細くなったり、とさまざまに変化しています。
ハラダさんは練り上げの陶土を10cmの厚さに積みますが、『白樺』はうねうねした模様を出すために土の表面を叩く『つぶし』という工程を入れるため、陶土全体の30%は使えない部分になって取り除きます(黒の顔料を混ぜて再利用します)。米を研磨して醸造する吟醸酒のようです。シンプルに見えますが、てまひまを掛けてゼイタクな作り方をしているのが、実は『白樺』なのでした。