口径95mm(長辺)87mm(短辺) 高38mm ※共箱共布付
直径が10cm近くあるので、ぐい呑みとしてはかなり大振りの部類に入ります。ですから、じゅうぶん持ち重りがします。見込みに豪快な、渦潮のような刷毛目が描かれています。この意匠が生きるのは、平盃ならでは、ですね!見込みの景色を鑑賞しながら酒を飲むのは、盃独特の愉しみかたでしょう。
縁を押さえるように親指を渡して盃を持つと、手のひらで酒を飲むような気持ちになります。酒を口の中に放り込む、みたいな感じです。手のひらに掬って飲む水は、美味いですね!ちょっと原始の気分に戻る、というか、開放的な感じになります。
川上清美の唐津焼は、『豪放さと繊細さを併せ持った作風』と評されます。それが実際はどういうものなのか、この盃を眺め愛玩しているうちに、じわじわっと沁み込んでくると思います。