口径84mm 高65mm
名前の『ショウブ』は、花菖蒲(はなしょうぶ)のことでしょう。『ホウセンカ』『キキョウ』などと同じく、具体的に形状が似ているというより花のイメージに添った命名だと思います。剣のように鋭く伸びた葉、ボリュームのある花弁の雰囲気が、そう思って見るとたしかにあります。
色味は違うけど、大鉢の『コース』と似た感じです。そして、うつわを覗くと練り上げ独特の模様が現れます。練り上げは表と裏の柄が同じ、なのですが、そう思って見ても「なんか、ちがう!」と感じるものもあり、『ショウブ』もそのひとつです。線や図形の伸び縮みでそう見えるのか、とも思いますが。計算と偶然の合わせ技でしょうか?