カップ:口径88mm 高68mm ソーサー:直径138mm 高21mm
『根子岳(ねこだけ)』は阿蘇五岳のひとつで、最高点の『天狗峰』は標高1433m、阿蘇カルデラの東側に位置する山です。
山頂がギザギザで、その様子がネコに似ているから『ネコ岳』→『根子岳』になったという説があります。
九州中の、齢をとったネコが根子岳に集まります。根子岳に棲むヤマネコの棟梁のもとで修業して、それが済むとそれぞれ家に帰ります。帰ったネコは、ほっかむりをして『かっぽれ』を踊ったり、障子戸を開け閉めしたりします。うちのネコ(♀15歳)は玄関や居間の戸を開けますが、閉めません。修行が足りないのか横着なのか。
市原悦子、常田富士男の『まんが日本昔ばなし』でも『猫岳の猫』の題名で、その物語が放映されています。
根子岳の噂はこのくらいにして、このカップ&ソーサーのパターンは『さざなみ』に似ていますが、ひとつひとつの柄が大きくて折り重なった感じが強調されています。
深緑、明るい茶色、黒の配色は歌舞伎幕と同じです。大きな桝形は『暫』の衣裳に見えないこともない?