口径114mm 高80mm
石畑哲雄の漆椀は大きさと形で五種類ありますが、その中でもこれは背が高く、いちばんスマートな形状です。作者が納品伝票に『汁椀』と書き添えているように、深さ奥行きのある形が、汁物に最も適している漆椀です。
新品未使用の状態ではややマットな質感と色合いですが、三年五年と使い込むうちに、つやつやと光り輝く表情に変わってきます。ケヤキの生地に下地を作らず、直に漆を塗り込める技法から生まれる堅牢さ、美しさを楽しんでいただくのも、石畑哲雄の漆器の大きな魅力です。
4寸椀がもっとも一般的な汁椀のサイズです。