ハラダマホ 練り上げ中鉢『キネマ』

直径167mm 高73mm
白黒映画のフィルムがモチーフです。コマ送りする映写機の、カタカタする音が聞こえてきそうです。タイトルが『キネマ』となれば(?)ハラダさんが想像したのは戦前の松竹蒲田撮影所に違いない。という独断で話を進めます。先日ラジオを聞いていたら、ヤマザキマリと山下達郎が対談をしていて(2時間の番組で内容も多岐に渡り)、ジョン・ウェインの西部劇に夢中だった山下達郎の思い出話から始まって、映画音楽を語る方向に移りました。そこでヤマザキマリが語り出したのは小津安二郎の『一人息子』(1936年)でした。小津が撮ったトーキーの第一作です。内容は就職のために上京した息子を母(飯田蝶子)が訪ね、親子二人で映画を見に行く、という映画入れ子構造のちょっと不思議な映画です。しかもその映画館の場面が長い。延々とシューベルトの『未完成』が流れます。しょうじき見ていて飽きます。どういう訳でこんなに長い?と監督の意図に惑わされます。トーキーだから音楽を盛りだくさんにした、という理由かも。ヤマザキマリも『未完成』シーンが印象的だったのでしょうね。それで映画音楽の話題で語りだした。でも『一人息子』を取り上げるとはヤマザキマリちょっと(いや大いに)凄い。小津がほんと好きなんだな、と思いました。ちなみに『一人息子』は松竹蒲田で最後に撮影された作品です。トーキー映画への移行に伴い、音声録音が大きな制作業務として加わりました。京浜工業地帯の一角に立地する蒲田は元々静かな土地柄ではなく音声録音には不向きなため、撮影所は神奈川県大船に移転していきました。
販売価格 19,800円(税1,800円)

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関口幸治

店長の関口です。 Web Shop草堂は浜野まゆみ(磁器)、ハラダマホ(練り上げ)、イシバシミキコ(絵ハガキ、手ぬぐい)、石畑哲雄(漆器)、シマムラヒカリ(象嵌)など個性的で魅力ある作品を紹介しています。どうぞ、ご覧ください!