口径82mm 高95mm
数年前にカップ(そば猪口)の『フリンジ』がありました。今回はマグカップでお目見えです。縦長になったので一層『フリンジ』感が増しました。ここで言っているフリンジ感とは、エルビス・プレスリーの衣裳で特徴的な、縄のれんのような紐状の装飾です。
模様を目で追っていくと、だまし絵を見ているような不思議な凹凸感に、だんだんクラクラしてきます。微妙に変わる線の細さ、密度の移り変わりがユラユラの動きを感じさせます。ヒラヒラしたフリンジの雰囲気は、そういったところから来るのでしょう。ハラダさんの練り上げはデザインや配色の面白さに目が行きがちですが、それもユニークな発想を作品に結実させる技術があってこそ、と言えると思います。