口径90mm 高77mm
淡い色彩で細かいモザイク模様は『点描湖』と共通していますが、あちらは水、こちらは空。透明なような厚みのあるような質感の表現に向いているのでしょうか。
印象派の色分割、点描に似ています。彩度が下がる絵具の混色を嫌って点描が生まれたと言われています。タイトルの『12月夕景』は印象派の名前の由来といわれるモネ『印象 日の出』に似ていますね(こじつけ……)。
それと、色の構成が貼り絵を思わせる感じでもあります。ずいぶん前に伊藤若冲の群鶏図を題材にした山下清の貼り絵を見ましたが、凄かった。ああいうのを換骨奪胎と言うんでしょうか。若冲の絵も細密で迫力がありますが、山下清の貼り絵は蹴爪や嘴に力がみなぎっていました。