直径155mm 高27mm
五寸皿は、銘々の取り皿にも少人数の盛り付け皿にも使える大きさです。この皿は適度な深みがあるので汁付きの煮魚などにも対応する形状です。「皿は三寸、五寸、七寸」と言われますがもっとも食卓で活躍するのが五寸皿だと思います。
ここ数年で浜野さんがいちばん描いた動物は虎だと思います。これだけの数を描いても安直に図案化しないのは、長年の修練で体得した技術と集中力の賜物だと思います。
「絵付けの紋様には、その箇所に描く意味や由来が必ずある筈です」という話を浜野さんから聞いた憶えがありますが、作者のそういった想いが虎の一頭一頭に籠められています。
『龍虎の争い』は日本画のポピュラーな題材ですが、浜野さんの虎も大地を踏みしめ空中の龍を睨む迫力があります。霊獣の筆頭格、龍に立ち向かうのだから生半可(?)な気合いではありません。シッポの先まで精気に溢れています。の一方で何処かユーモラスな雰囲気もあり、李朝民画の虎を想わせる風貌です。
ベースの白磁皿は薪窯で本焼成しているので、のっぺりした器肌でなく表情豊かな青味がかった白磁です。釉薬の流れや降りものが一つの見どころになっています。鉄粉や降りものがアクセントに効いています。
※電子レンジは金彩がはがれるので使用不可です、ご注意ください。