直径153mm 高33mm
六角皿は浜野さんが制作活動を始めた時からのお馴染みのアイテムですが、今まで目にした多くの六角皿は染付模様でした。今回は白磁唐草紋の、なかなか渋い出来です。見込み全体に広がる陽刻(浮き出た模様)の唐草紋は描線が繊細で、しかも釉薬の溶け込みで境界がますます淡くなっています。しかし見る角度、差し込む光の加減で模様が浮き出たときの美しさは尚更に格別です。こういう加飾様式は珍しいものではありませんが、表現の繊細さ優美さのギリギリを攻めるところに、浜野まゆみの作家性が現れていると思います(鋭い刃先の彫刻刀で型を彫ると、こうしたピリッと線が得られるそうです。型取りした後は素地に手を入れていない。とのことでした)。そして、そのギリギリが撮影者泣かせでもあります。画像を加工すれば実物以上?にくっきり見せられるけど、それをやっちゃうと作品の持つ味が損なわれるので、この画像でご勘弁ください。あとはお買上げ頂いてお手元に届いたときのお楽しみ。ということで。