口径90mm 高77mm
『星めぐりの歌』にある『あかいめだまのさそり』、我が国では夏の星座ですが、西洋占星術(古代バビロニアで発祥、その後にギリシャで発展)では冬の誕生月担当です。主星アンタレスは夜空でひときわ赤く輝く一等星で、その語源は『火星に対抗するもの』だとか。ちなみに賢治は目玉と言っていますが、さそりの腹の部分にあり、むしろ心臓と言われるのが一般的です。
『星めぐりの歌』にはさそりに殺されたオリオンも登場します。冬の代表的な星座で、こちらも見つけやすい。体躯を表す大四角形と帯にあたる三つ星が特徴で、いったん覚えるとそれ以降はオリオンにしか見えない。というのが星座の不思議です。はくちょう座はいかにも羽ばたいているようだし、カシオペアのW型も見つけやすい。ひしゃくの北斗七星、あれがクマ(おおぐま座)の尻尾というのは釈然としませんが。クマの尻尾が短くなったのは比較的最近の進化現象なんでしょうか?