直97mm 高65mm
ワイヤープランツの唐草模様は浜野まゆみオリジナルで、陶芸作家としての活動を始めてから比較的早く発表しています。円い小葉と、名前の由来になったハリガネみたいな枝というシンプルな構成なので簡単そうに見えますが、いざ描いてみると豆絞りか草間彌生風(?)になってしまうのがオチで、単純に見えるものほど実は奥が深いという逆説的真理を改めて知らされます。
唐草模様という蕎麦猪口ど真ん中の図案だけに、浜野さんもこの紋様を描くときは気合いが一際入るのではないでしょうか。僕は何度もワイヤープランツ唐草をみていますが、そのたびに洗練された意匠と浜野さんの観察力、技術の高さに感服してしまいます。うつわの内側を彩る帯模様も大きな見どころです。