口径93mm(底45mm) 高77mm
この練り上げマグの魅力は、なんと言っても数ヶ所ある『白地』です。塗り絵の塗り残しのように点在するブランクが、他の作品に見られない大きな特徴です。これも『桔梗』と同じく表と裏で表情が違っていて、白地はおもに裏側に集中していますが、カップの内側を覗けばすぐに見えるという意匠で、練り上げの特性を活かした工夫を施しています。
一見するとカラフルなようですが、使用している色は多くありません。組み合わせと対比で効果的に色味が展開しているので色数以上にダイナミックに見えるのだと思います。そしてここにも白地が一役買っています。白がアクセントになって奥行きを出しています。