口径67mm 高75mm
とても凝ったかたちの素地に、色絵で梅の枝が描いてあります。絵具の発色が独特で、目を引くうつくしさです。伝統的な色合いですが、同時に新鮮な印象をも受けます。絵具について作者から「今年は、赤絵の新しい絵具にチャレンジしてます。」というメッセージを貰いました。糸切りの成形も新しい絵具の発色も、常に研鑽を怠らない浜野さんらしい仕事振りです。
浜野さんの作るうつわは猪口から大皿、花入れまでどれも形がきれいで、絵付けや陽刻、型紙摺りなどの加飾がうつくしい。しかもそれぞれの要素がお互いを引き立てているバランスの良さが魅力です。みっちり描き込んだ絵付けでも空間を広く取った絵付けでも、各々に見どころがあります。
この色絵猪口は、今回の催しのために浜野さんに注文した作品の中の一点です。