口径78mm 高100mm
あたらしい型で成形したマグカップです。白樺に似ていますが、底が若干広くなっています。八分くらい注いで200ccくらいの、やや大きめな部類です。模様が三層の構成になっているのも目新しいポイントです。
「有明海の干潟で養殖している海苔のいかだのイメージ」という作者のことばは、中段に見える緑と黒のジグザグ模様を指しているのものと思われます。上段は水紋でしょうか?
マグカップは、数あるアイテムの中でユニークな作品が生まれる分野だと思います。幻の名作(個人の感想)の『熱帯雨林』、やたらパワフルな『イーグル』、逆にとても静かな『ド・ミ・ソ』(楽譜のイメージ)など、カップとはハンドルの有る無しだけですが、それだけの違いとは思えない模様の広がりを感じます。マグは胴の長さが十分あるから、パターン展開の自由度が拡がるのでしょうか?
模様が三層になっている、という特徴も胴の長いマグカップならではのデザインです。このマグも、中を覗くとなかなか面白い模様が見られます。圧縮したジグザグとか見込みの柄とか。しかし本当の面白さは画像では説明しきれません、3Dなので。