口径125mm 高23mm
『食器はバラ売りか?組売りか?』問題に、まだ迷っています。今回は三周年記念の催しということもあって、5を1・2・2に分割販売することにしました。もちろん1+2や2+2の組み合わせでお買い上げいただいても結構です(五枚組ご希望の方にはさらにお手数かけますが、よろしくお願いします)。
以前にも書きましたが江戸時代の蔵持ちのお大尽は、男性用10客女性用10客の計20客の食器を揃いで持っていたそうです(男性用のほうがやや大きい)。冠婚葬祭用に特別使うもので日常使いではありません。昔は結婚式や葬式で自宅に客を招いたので、そういうものを持つ必要があったけれど、時代が移り習慣が変わり、お大尽もお大尽でなくなって、20客の食器は出番がなくなり、もう売ってもいいんじゃね?と孫や曾孫が言い出し(鑑定団あるある)、それを果師(はたし。詳しくは落語『猫の皿』参照)が買い取ってゆく。果師から仕入れた道具屋は10客ずつふた組に分けて売ります。さらに時代が下がり10が5客二組に分割された、という変遷がありました。収納スペースが食器の大きさや数量を決める、というのは江戸時代から既にあった話なのでした。
ちなみに一枚目の画像は、撮影の難しい浜梨皿にしては上手く撮れたと思います。もう少し色が乗ってもいいかな?と思いますが、さわらないでアップしました。というような話が『浜梨皿 二枚組 A』に続きます、ひとつよろしくお願いします。