口径125mm 高23mm
浜野さんの作るうつわは、同一のアイテムでもひとつひとつが個性ゆたかでそれぞれに良さがあり、そういった意味では磁器より陶器(土もの)に近い楽しみがあると思います。薪窯の灰が付着した『降りもの』やホクロのような鉄粉など、ほかの磁器にはあまり見られない表情も魅力で、それが浜野さんの精緻な絵付け、糸切りの凝ったうつわと見事に合うのも不思議といえば不思議なんですが、工芸手作りの奥深さ、神妙さにつくづく感心してしまいます。
陽刻浜梨皿は、このウェブショップの商品解説で幾度か書いていますが、この数年間の浜野さんの作品中で僕がもっとも好きなうつわです。※個人の感想です。というか、これ以上個人の好みに偏った解説はないのですが、何度見てもいい!かたちも色合いも、陽刻の感じも古伊万里ど真ん中!の感じでなく、中国陶磁の雰囲気も漂わせ、しかも浜野さんなのに(?)絵付けじゃない。だけど造形やバランスのセンスが浜野まゆみ(個人の感想)そのもの、さまざまな要素が衝突し調和しているイキイキした感じが何とも堪らん!と思っています。