口径136mm 高28mm
この六角皿は成形がなかなか難しくて、焼成すると輪郭が内側に曲がってしまう、いわゆる『糸巻型』に変形するものが多くて浜野さんも苦労していましたが、成形方法に工夫をして克服したようです。アウトラインがピシッと決まっています。絵柄は以前のものとほぼ同じですが、描線も濃み(だみ)も迫力が増しています。文様から絵に近づいているみたいな印象を受けます。桃皿のときも思いましたが、以前の作品を再制作しているようで実は大幅に進化している、この浜野さんの制作意欲は凄いと思います。
六角形はなかなか面白い図形です。ハチの巣や雪の結晶、百合の花など自然界にもきれいな六角形があります。ハニカム構造のカーボン繊維とか人間の作るものにも採用されているので、合理性のあるかたちなのでしょう。六は禄に通じて、財力金運の吉数ともいいます。怪しい週刊誌の表4広告みたいになって来ているので、このへんで止めます(汗)。