長辺75mm 短辺65mm 高17mm
ききょう皿は小品ながら浜野まゆみの『糸切り成形』が味わえる、きれいな造形の豆皿です。この皿も高台が凝ってます。いくら見ても見飽きない作りです。細かくゆらゆらした、縁の立ち上がりの面もいい感じです。
一枚の縁に三つ、三連星のように鉄粉が並んでいます。これが浜野まゆみの磁器の愉しみ、と言ったらマニア過ぎますが、僕は見た途端いいなあと、正直思ってしまいました。こんなききょう皿、これ一枚きりですよ!
かたちがきれいなので、小さくても目を引きます。佃煮や塩辛など、酒の肴を少量取るのにいいと思います。酒の肴って安いもんじゃないんだから、いいうつわを使わないと高価な珍味が勿体ないです。
それとか、お汁粉や粟ぜんざいを食べるときに付いてくる紫蘇の実や塩昆布、それらを置く豆皿などにどうぞ。うちで食べるときには中々そこまでしないけど、甘味処でお汁粉を頼んだときに「ああ、いいもんだな」と、紫蘇の実が乗った豆皿を見て思います。その豆皿がいい出来だったら、ちょっと自慢ですね……。