口径48mm 高57mm
今回、猪口が三点入荷しましたが、三つのアンサンブルがとてもいいので(並べるとさらに見映えがします!)セットにしたいくらいです。古伊万里の桜紋、柿右衛門風の虎、そして民陶の味わいの横縞。華やかな桜、獰猛な虎、素朴な縞柄、と三者三様ですが、ずーんとした力強さが共通してあります。
一見単純で誰にでも描けそう、と見えるこの縞柄のような模様こそ、絵の巧拙がはっきり出ます。技術というよりセンス、かな?絵唐津でうつわの縁を鉄絵具でぐるっと描いた『皮鯨』を見ると、上手いか下手かよく分かります。シロウトが上手く描けたとしても、それは一回きりの偶々です。
うつわの胴を巡るおおらかな三本の縞と、口縁の内側に描き込まれた繊細な紋様のコントラストが粋です。
日本酒も吟醸、純米、本醸造、生酒などいろいろありますが(実は飲めないのであまり知らない…)、飲むお酒によってぐい呑みを変える、それも一人の作家のもので。なんとゼイタクな。いちどきに買い揃えることもないか、と思いますが、浜野さんの作るぐい呑みは形状、加飾がいろいろあるので、集めたら楽しいでしょう。そんな中でレアなのが、案外こういう縞模様。この機会にぜひ!