口径90mm(底の径67mm) 高80mm
以前の『イーグル』と同じくらい大きいマグです。色といい柄といい、昭和30年代の喫茶店を連想させます。その時代の喫茶店でこのようなコーヒーカップが使われた、というわけではありませんが、山小屋風の丸太の梁とかゴブラン織りのソファーとか、そういう雰囲気に合いそうなマグです。その頃の内装に使われた壁紙っぽいのかな、とも思いますが。飯田橋の外堀通り沿いに『人形の家』という喫茶店がありましたが(1980年代初めまでたしかに)、あの雰囲気ですよ!っても分からないか……。ハラダさんの作品が醸し出すレトロな感じは、なかなか上手いところを衝いています。
『せんば山』でなく、『せんば山には』という名前がいいです。これで『あんたがた、どこさ』だと限定できます。しかし肝心の『せんば山』は肥後熊本に無いそうです。熊本在住のハラダさんが言うのだから間違いないでしょう。『せんば山』が実在するかはともかく、あらためてマグの模様色合いをみると、なるほどタヌキが出没しそうな野山の景色に見えます。「煮てさ焼いてさ食ってさ」と口ずさみながら(物騒?)、食後のコーヒーをお楽しみください。