口径40mm 高52mm
『ぐい呑みA』とほぼ同じ仕様ですが、こちらのほうが3mm背が低くなっています(実寸差はわずかですが、コンパクトな印象です)。だから、うつわとの比較で桜が大きく見えます。おもてとうらの絵柄が重なっている部分があります。これだけ小さいと曲がりがきつくて、さぞ絵も描き難かろうと思いますが、なかなか達者にこなしています。しかしこのくらいが限界でしょう。
これだけ小さくても存在感で他のものに負けていないのは、薪窯焼成ならではの降りもの(燃えた木薪の灰が付着した跡)、微妙に変化する釉薬の溶け具合などの見どころが多いからで、こう書いていると『土もの』の説明をしているような気がして、実際は陶器も磁器も良いと思う感覚、というか鑑賞のポイントはあまり違わない、と思います。とはいうものの、そんな磁器を作っている作家はそう多くありませんが。
「今まで作ったぐい呑みの中で、いちばん小さいかも……」と浜野さんが言っていました。湯呑みの口径が62mm、筒猪口が48mm。同じ色絵桜紋のシリーズの中で最小サイズであることを確認しました。コンプリートを目指す(?)コレクター必見です!