カップ:直径87mm 高70mm ソーサー:直径137mm 高22mm
ソーサー(受け皿)の本来は、お茶が熱過ぎたときに少量を受けて、冷まして飲むのための器だそうです(角打ちの飲み屋で、受け皿に溢れたお酒をウレシそうに口からお迎えに行くおじさんと、どこか似ている気がしますが)。実際にソーサーに口を当てるか、はともかく、そのような動作をすると皿が顔に迫ってきます。あらためて練り上げの模様、色をアップで見ると、なるほど絵付けや転写と違う雰囲気をしていますね。とても細い線、薄い色をしていても、色土が裏まで通っているので(それが練り上げ)、決して消えないのでSOLIDな感じがします。染織の、糸を先染めして織る絣と、無地の布を後でプリントするのと、そのくらいの違いがあります。
『まめの木』という題がついていますが、最初はこの模様がコーヒー豆を入れる麻袋に見えました。だから、『まめの木』がコーヒー・カップソーサーに採用されて、僕としては大いに納得!です。
ちなみに、マメ科植物は12000種とも20000種ともいわれている大きなファミリーです。あずき、大豆、エンドウ、そら豆など食用としておなじみのものから、スイートピーやルピナスなど花が有名なもの、また紫檀や花梨など家具や仏壇の材になる銘木もあり、きわめて広汎です。