口径60mm 高58mm
この練り上げ手ぐい呑みは、夏にふさわしい模様と色合いをしています。夏の酒器というと切り子のガラスが人気ですが、毎日毎夜ガラス一辺倒では味気ない。糸切りの磁器や輪島の漆器も別の趣きが出て、いいものです(ほかの商品もこっそり宣伝)。『砂丘』は上布の織り模様を思わせる色柄をしており、涼感ある爽やかな雰囲気が夏の季節にぴったりです。
広辞苑の定義で砂丘とは『風のために吹き寄せられた砂のつくる小丘』だそうです。このぐい呑みの波模様は、小丘と考えるのが順当な解釈でしょう。砂のつくる小丘、という表記がいい感じです。練り上げ特有の、かすれたり途切れたりした線が、風紋のテクスチャーを表現しているようにも見えます。