口径120mm 高72mm ※共箱付
絵唐津片口と同じく、地曳網の絵柄です。しかし網を曳く漁師や鳥の絵が若干違います.鳥はかなり簡略化されて描かれています。うつわが一回り小さいので、寸法に合わせてアレンジしたのでしょう。小さくなった鳥ですが、それでも漁師のすぐ左斜め上を飛んでいます。簡略した、といっても全部で五客だから仕事の総量はむしろ多い、と言えます。
口がわずかに反った碗なりのかたちで、小振りですが奥高麗の面影があります。向付として使う以外にも筍ご飯や栗ご飯などご飯ものにぴったり。小服茶碗や替え茶碗、旅茶碗にも最適です。旅行先の休憩所で唐津茶碗を取り出し、ポケットコンロでお湯を沸かして一服点てる……、なかなかジャパネスクなアウトドアです。
「同じ柄の茶碗が五つも、は多い」という方は、友だちと分け合ってもいいのではないでしょうか。ただし、うつわの価値として五客揃っていることに越したことはありません。と念のために申し添えます。