口径93mm(底45mm) 高77mm
『七夕』は四角取り皿やカップでも作られていましたが、今回はラッパカップです。しかも袴というか、下半分が違うパターンで切り替わっています(カップや四角取り皿の『七夕』は、上半分の短冊の柄だけ)。
『シャツとズボン』とか『チャック』とか、上下で柄を切り替えたマグを幾つか見てきましたが、なるほどこれもハラダマホの作品傾向のひとつだな、と思います。『チャック』は中々奇抜な柄の組み合わせで、切り替えしパターンの中でもかなり衝撃的でした。最初に見たとき「これは、どうなの?」と僕は正直そう思いましたが、「これがいちばん好き!」というお客さんが現れて、お話を伺ううちに「狭い料簡でモノを見ちゃいけないな」と自分の不明を反省しました。しかし「これ、どうなの?」の感想は未だに残っていますが。
『七夕』は『チャック』と同じ切り替え仕様ですが、色や柄のバランスがまとまっています。カップの中を覗いたときの視覚効果もあります。完成度が高くなった、と思いましたが、「チャックがいちばん好き!」のお客さんには少々物足りないかな……。