口径82mm 高64mm
白地の面積が広いので、すっきりした印象です。また、全体に直線が多くて、ぴんぴんした葉のショウブらしい雰囲気です。※ショウブと花菖蒲は違う植物ですが、ここでは作品名の『ショウブ』を花菖蒲とご理解いただいて、話を進めたいと思います。
ハラダマホの練り上げで花の名前が付いたものは『ホウセンカ』『ハス』『キキョウ』と、夏に咲く花が多いようです。『ショウブ』も初夏だし。今後、僕の予想では『リンドウ』『アジサイ』『百日紅』などが出てくるのではないかと(みんな夏の花です)。花の名前の付いた作品も一回だけ、というのが多いですね。
花菖蒲とアヤメ、カキツバタの見分け方。何度聞いてもすぐ忘れます。ネットで検索すると分かるけど、またすぐ忘れそう。簡単に分かったことは簡単に忘れる、ということでしょうか?逆に自らが実践して得た知識、技術は身に付きます。19年前、練り上げの陶芸家に「この細い線はどうやって作るのですか?」と尋ねた、当時は学生のハラダさんに対し、その道の先輩は「自分でやれば、すぐにわかる」と、その場では教えてくれませんでした。それが19年後の今では、細い線を多用するのがハラダマホの作風になっています。的確なアドバイスをくれた先輩に感謝を申し上げます。