直径240mm 高70mm
モノトーンではありませんが、なかなか落ち着いた雰囲気が出ています。練り上げ大鉢『コース』のパターンはけっこう複雑です。同じ柄の繰り返しが見つかりません。しかし全体にまとまりがあるのは、色調がそろっているのと模様の散り具合がうまくいったからでしょう。
『コース』の大鉢を見ていると、ハラダマホのパターンの作り方がよく分かります。
『コース』のユニット一つは、大小ありますが、直角二等辺三角形(三角定規のずんぐり?したほう)です。それを繋げてさまざまなパターンを作っています。『コース』はランダムな感じがしますが、規則性を強くすると『バイキング』や『五右衛門』になります。
『コース』は、並べようによっては整った図形になる要素を、いったん分解して再構成したものです。見るべきはユニットひとつひとつ、またはそこに生まれた偶然性です。
ハラダさんが、色鉛筆で描いた三角形の紙片を、ああでもないこうでもない、と並べながら、そこに現れる偶然を探っている様子が『コース』を見ていると伝わってきます。